用語集

ポインテッドエンドボウ

両端が尖っている蝶ネクタイのこと。

棒襟

首の付け根に沿って直線的に裁たれたジャケット襟の総称。棒襟のジャケットは稀で、テーラー専門用語。

ボウタイ

蝶ネクタイの総称。登場は1860年代。乗馬用のストックタイ(帯状の幅広ネクタイ)の前の部分、つまり蝶結びの部分だけが独立してネクタイになったとされる。

ホエラーズ

米俗語。ホエラーとは捕鯨をする人、捕鯨船を指す。彼らが着るパーカの一種。

ポケットチーフ

ポケットハンカチーフの略称。ポケットに飾るためのシルク及びリネン素材のハンカチーフ。無地もあれば柄ものもある。

ポケットステッチング

ジーンズのヒップポケットに施された装飾的な縫い線。リーバイスは「ダブルアーキュエイトステッチ」、リーは「レイジーS」、ラングラーは「W字形」。1870年代の初期の頃は、2枚の生地が離れないようにする補強が目的だった。現在は装飾性のみ。「レイジーS」の項参照。

ボストンバッグ

小旅行用のバッグに代表される。米国にあるボストン大学で学生カバンに指定され、学生たちが愛好していたことから名付けられた。

ボタンスタンス

服についたボタン位置やボタン間隔のこと。ボタンスタンスが高いというときはボタンの位置が高いということ。ボタンスタンスが広いという時はボタンとボタンの間隔が広いということ。二通りの意味で使われる。

ボタンフライ

ジーンズのフロントをボタンで留める仕様のこと。「フライ」とは厳密にいえば、ボタン留めやジッパー部分を隠す比翼のことだが、ジーンズの場合、ボタンかジッパーか、フロントの仕様の違いを表すときに使う。同義語にボタンフロントがある。

ホップサック

ざっくりした平織りの紡毛織物(比較的短い羊毛類を紡績したけばの多い糸を使って織った毛織物類の総称)。ブレザー用にはネイビーかインクブルー、ミディアムグレイを使用する。多くはホップサックツイードを意味する。ちなみに「ホップ」はビールに苦味をつけるための原料で、「サック」はホップを入れる袋、このホップ袋を連想させるツイードであることから命名された。

ボートネック

ボート型、カヌー型のネックライン。鎖骨に沿って横に長くカーブしている。俗に船底襟とも。

ポートフォリオ

三方がファスナーで大きく開くことができる薄型のバッグ。「フォリオ」とは「2つ折りの紙」「書類」という意味で、それを運ぶバッグをこう呼ぶ。

ポプリン

ネクタイ地。斜子織り絹布。張りがあり、しかもしなやかで、深みのある光沢が特徴。無地が目立つ。

ボマージャケット

皮革製ジャンパーの一種。第二次世界大戦中、米軍の爆撃機隊員が着ていた制服。襟、背中、袖裏はボア仕立て、丈は腰丈というのが特徴。

ボーラタイ

ひも状のネクタイ。南米のガウチョ(牧童)が好んだネクタイで、結ぶ代わりに金属などの留め具で留める。類語にストリングタイ(同項参照)、コードタイ、ウエスタンタイがある。

ポルカドット

水玉模様。中水玉ネクタイやスカーフなどに用いられる柄。紺に白の水玉プリントが一般的(ピンドットの項参照)。

ボールドウイングカラー

ウイングカラー(同項参照)の一種。前折れの部分が極端に大きなタイプを指す。本来はテールコート専用の襟型であったが、最近はタキシードに合わせることもある。

ボールドルック

第二次世界大戦直後に流行したアメリカ型スーツ。広い肩幅、ラペル、強いウエストの絞り、などを特徴とするジャケットに、たっぷりとしたドレープパンツの組み合わせで、全体にガッシリしたスタイルのもの。英国ではアメリカンスーツと呼んだ。

ポロセーター

ポロシャツ型のセーター。シャツよりは厚手でざっくりと仕上げられている。

ホワイトタキシード

白色のタキシードの総称。盛夏用または避暑用である。1898年頃に登場し、1930年代中頃から一般化した。

ホワイトバック

ジーンズ素材の特徴ともいえる「裏白」のこと。通常、タテ糸に色糸、ヨコ糸にさらし糸を使って織っている。表には色糸が現れ、裏側はさらし糸の色が現れる。これが白く見えるところから、このように呼ばれるようになった。

ホワイトバックス

ホワイトバックスキンシューズの略。白の雄鹿の革をバフ(揉み革)して白チョークで仕上げたカジュアルシューズ。1880年代イギリスの、オックスフォード大学の学生がスポーツ観戦の折りに好んではいたオクゾニアン(同項参照)バックスという靴が原型。当然オックスフォードならではの上流紳士階級の船遊びやビーチシューズとして流行し、海を渡ってアイビーリーガーにたどり着く。1920年代から50年代にかけて彼らエリート階級のシンボルになった。イエール大学のバンカラ学生達による汚れたホワイトバックスがダーティバックス(同項参照)のルーツ。

ホワイトフランネルズ

米語で白いフラノ素材を用いたパンツのこと。

ホワイトプラッガーズ

正式にはオーバーレイホワイトプラッガーズと呼ばれる、スリップオンの一種。甲の部分が白、他の部分が黒や茶などのコンビになっている。タッセル付きのものもある。

ボンサック

縦筒型で、上部開口部が巾着式のバッグ。一般的には布製のものが多い。

ポンダロサス

南米の牧童が着た作業着にヒントを得た、紐締め式プルオーバーセーターのこと。

ポンチョ

原型は南米のインディオが着ていたウール製の外套。一枚の布をすっぽりかぶり、頭だけを出す。防水材製はレインウエアにも採用されている。

ホンブルクハット

縁取り式の中折れ帽子。ブリム(つば)の両端がやや巻き上がり、クラウン(円筒部)の中央がくぼんだ硬いフェルト帽。シルクハット(同項参照)に次いで、ドレッシーな帽子とされている。タキシードに似合うが、最近は帽子そのものの使用が影を潜めている。ホンブルクは、ドイツのヘッセン州フランクフルト・アム・マイン近くにある帽子の名産地のことである。

ボア

アクリル系のパイル織物。人造毛皮という意味からイミテーションファー、フェークファーととも呼ばれている。

ボタンスルーフロント

ボタンを隠さない前立ての形式。トレンチコートなどに採用される打ち抜き式。対語はフライフロント。

ボタンダウンカラー

襟先をボタンで留めたシャツカラーの総称。大きく3つに分けることができる。1.ロールドボタンダウンとよばれる、ゆるやかに前方にロールアップするタイプ。(イラスト上)2.平面的なフラットボタンダウン。(イラスト中)3.襟先が長くて襟腰もやや高いハイロールドボタンダウン(イラスト下)がある。(ボタンダウンシャツの項参照)

ボタンダウンシャツ

ボタンダウンカラーを特徴にしたシャツの総称。イギリスのポロ競技の選手が着ていたものにヒントを得て作られたもの。ブルックス ブラザーズ社が考案した。素材はオックスフォードクロス(同項参照)が使われることが多い。

ボタンドハイシューズ

ボタン掛け式の中深靴の一種で、19世紀から20世紀にかけて流行した。昼夜を問わないフォーマルシーンで愛用された。グランパブーツ(同項参照)とも呼ばれている。

ボタンナップカラー

タブカラーの変種。襟の先がタブ式になっていてスナップボタン留めをするもの。

ボックスカーフ

表面に独特のシボ(細かい模様)のあるカーフ(同項参照)。やや肉厚で上質。ドイツ産のものはドイツボックスと呼ばれ有名。

ボックスコート

正確にはボックスオーバーコート。50年代に流行したコートの型。背部が四角く箱状に見えるずん胴型のもの。特に裾の開きの大きなものをフルボックスと呼んだ。

ボーティングブレザー

ボートレース観戦用ブレザー。英国のヘンリーロイヤルレガッタのスペクテーター用として1890年代末頃から、今日まで使われている。幅広の白い布テープで縁取り飾りが施されていることが多い。ネイビーかクリムゾンのフランネルブレザーのこと。レガッタストライプ(同項参照)と呼ぶ、ネイビーと白の等間隔のストライプのブレザーを指すこともある。(レガッタブレザーの項参照)

ボートモカシン

デッキシューズの一種で、オイルタンドレザー(同項参照)防水皮革製のモカシン型スリップオン。革製デッキシューズのアメリカでの呼び名。

ボールドルック

第二次大戦直後のアメリカで紹介されたスタイルで、1947年頃から50年代初期にかけて、日本でも流行した。広い肩幅、広い襟、きつく胴をしぼった上着に、たっぷりしたドレープズボンの組み合わせにより全体に頑強、タフガイのイメージを強調したスタイル。

ポインテッドトウ

細くなったつま先の総称。1880年代、1920年代、1960年代と40年サイクルで登場する。ニードルトウ、イタリアンカットなどとも呼ばれる。

ポインテッドトップカラー

先をとがらせた襟の総称。対語として、ラウンドカラー(同項参照)がある。

ポプリン

よこ糸の方向に細い畝が走っている、手触りの柔らかな平織物で、もともとは絹と毛の交織物であったが現在は綿織物が多い。毛、絹、ポリエステルからも作られる。

ポロカラー

剣先の長いソフトカラー、襟腰のないロングポイントカラー。乗馬の時の早駆けの際などに、じゃまにならないように身頃にボタン留めしたのがはじめで、ブルックス ブラザーズのボタンダウンシャツの原型といわれている。ポロシャツの襟とは別のもの。

ポロコート

本来、ポロ観戦用とされたコート。アルスターカラー、フレームドパッチポケット、背バンド、カフ付きの袖口などを特徴とする。6ボタン2がけのコート。キャメル・ヘアで作るものが正統で、これ以外の色のものはポロコートと呼ばない。

ポロシャツ

襟付きのプルオーバー(同項参照)。半袖が多い。素材は木綿が主流で鹿の子(鹿の子模様に編まれたニット生地)か天竺(粗い平織物。シーツや風呂敷などに使われる)。

ポークカラー

立ち襟の一種。19世紀末頃から今世紀初頭にかけて流行した礼装用シャツの襟型。高くて硬いスタンドカラー。これに前折れを付けたのがウイングカラー(同項参照)